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AIウェアラブル

端末上での分類と数日間の電池寿命を両立する、常時装着型のセンシング。

2026TinyML · ハードウェア · 組込み · モバイル
AIウェアラブル

プロジェクト概要

活動量、心拍、皮膚温を計測し、コンテキストを端末上で分類して、結果をまとめてBLEで同期するリストバンドです。電池寿命は結果としてではなく、製品の第一の仕様として扱いました。

課題

機能要望はそのまま平均電流に翻訳されます。チームには、意見ではなく根拠で機能の可否を判断する手段が必要でした。加えて、ラボで取ったセンサーデータは、体型の異なる実際の装着状態には通用しませんでした。

解決策

最初の1週間で実測にもとづく電流バジェットをつくり、あらゆる機能をそれに照らして判断しました。特徴量抽出は端末側へ移して生信号を流さない構成とし、信号品質ゲートが使えない区間を推論の前に除外します。

アーキテクチャ

01

ハードウェア

PPGフロントエンド、IMU、皮膚温センサーを、密閉バンド内のリジッドフレックス基板に載せた超低消費電力MCU。

  • マイクロアンペア未満のスリープ電流とモーションによる起床
  • 肌の色調に合わせて調整したPPGフロントエンド
  • バンド形状に合わせたリジッドフレックスPCB
  • 肌に安全な素材と防水設計
02

AI

端末上で固定小数点により動くTinyMLの行動分類器と信号品質ゲート、そしてクラウド側での長期トレンド解析。

  • 40 kB未満の分類器を固定小数点で推論
  • 信号品質ゲートが使えない区間を最初に除外
  • 端末上での特徴量抽出——生信号は送信しない
  • クラウド側での長期トレンドと異常の解析
03

ソフトウェア

フラッシュに保持するストア&フォワードバッファを備えたZephyrファームウェアと、バックグラウンド同期およびヘルスプラットフォーム連携に対応したiOS・Androidアプリ。

  • スマートフォンから離れても数日耐えるストア&フォワードバッファ
  • 中断後に再開できるBLE OTA
  • HealthKitとHealth Connectとの連携
  • 無線のデューティサイクルも他の機能と同じく予算管理

成果

  • 数日間の電池寿命を推定ではなく実測で確認
  • 体型と装着位置を横断したラベル付きの実装着データセット
  • 電流バジェットに照らして機能の採否を判断
  • 生の生体信号は端末から一切出さない

技術スタック

ハードウェア

nRF54PPG + IMURigid-flex PCB

AI

TinyMLSensor FusionSignal Quality Gate

組込み

ZephyrBLE 5.4Low PowerOTA

アプリ

iOSAndroidHealthKit